料金表・事例

調査事例

【相談者】   

30代 女性

【依頼内容】

浮気調査

【調査結果】

「夫のLINEを見てしまった」離婚は考えていないが証拠は押さえたい

「離婚するつもりはないんです。でも、もしもの時のために…」
面談室で依頼者は、そう言いながら結婚指輪を何度も触っていた。小さなお子さんがいる彼女にとって、この決断がどれほど重いものか、その仕草から伝わってきた。
数ヶ月前から、ご主人の様子が変わったという。残業や休日出勤が増え、家にいても冷たい態度。些細な喧嘩でも「離婚」という言葉を口にするようになった。

「最初は仕事が忙しいだけだと思っていました。でも、あまりにも態度が変わって…夜中にスマホを見て笑っていることもあるんです」
そしてある日、入浴中のご主人のスマホにLINE通知が届いた。何気なく画面を見ると、女性からのメッセージ。「今日も会いたかった」「次はいつ会える?」明らかに浮気を示す内容だった。

「動悸が止まらなくて…でも、子供もまだ小さいし、すぐに離婚は考えていません。ただ、このままでは不安で眠れなくて。もし将来何かあった時のために、証拠だけは押さえておきたいんです」
依頼者の声は震えていた。今すぐ離婚するつもりはないが、いざという時のために「保険」として証拠を持っておきたい。そんな依頼者は少なくない。

私は丁寧にヒアリングを進めた。ご主人が「残業」と言う曜日、「休日出勤」と言う日。行動パターンを分析した結果、火曜日と金曜日の夜、そして日曜日が最も怪しいと判断した。

【1日目・火曜日の夜】
18時、ご主人の勤務先近くで調査を開始。
20時頃、スーツ姿のご主人が会社を出てきた。「残業で遅くなる」と奥様にLINEを送っていた時間だ。
ご主人は最寄り駅から地下鉄に乗ったが、自宅とは反対方向の路線だった。「これは…」調査員は直感した。浮気相手と会う可能性が高い。

市外の駅で下車し、住宅街を歩いてファミリーレストランへ。店内には、すでに20代後半と思われる若い女性が待っていた。ご主人が入店すると、女性は笑顔で手を振った。
二人は親密な様子で談笑しながら、2時間近く食事を楽しんでいた。時折、ご主人が女性の手に触れる仕草も見られた。テーブル越しに身を乗り出して話す様子は、完全に恋人同士の雰囲気だった。
21時過ぎ、店を出ると、二人は自然に手を繋ぎながら住宅街を歩き始めた。街灯の少ない道を、肩を寄せ合いながら歩く二人。向かった先は、築浅のマンション。

エントランス前で、二人は長い抱擁をした。女性が中に入った後も、ご主人はしばらくマンションを見上げていた。その表情には、明らかに名残惜しさが滲んでいた。
女性の自宅まで特定完了。ご主人は電車で帰宅し、23時頃に自宅に到着。初日の調査を終了した。

【2日目・金曜日の夜】
18時、再び調査開始。この日も同じように勤務先から調査を始めたが、21時頃、ご主人は会社の同僚と思われる男性2名と一緒に出てきた。
「今日は様子が違う」
調査員は慎重に観察を続けた。三人は会社から徒歩15分ほどの居酒屋に入店。店内の様子を外から確認すると、仕事の話をしているようだった。
21時、22時…23時になっても、女性が合流する様子はない。その時、依頼者から連絡が入った。

「夫から『今日は同僚と飲んで帰る』とメールが来ました」
この日は本当に同僚との飲み会だったようだ。依頼者の希望で、この日の調査は終了とした。
調査は必ずしも毎回「当たり」とは限らない。しかし、こうして「浮気をしていない日」も記録することで、報告書の信頼性が高まり、裁判でも「継続的に調査した結果、この日は浮気相手と会っていない」という客観性が評価される。

【3日目・日曜日】
運命の日曜日。10時、自宅前で張り込みを開始した。
10時20分、ご主人が自家用車で出発。「会社に資料を取りに行く」と言っていたはずだが、向かった先は会社ではなく、1日目に特定した女性のマンション付近だった。
路上で待機していた女性が、カジュアルな服装で現れ、笑顔で車に乗り込んだ。二人は何かを楽しそうに話しながら、高速道路を使って郊外へ向かった。

「高速に入りました。追跡を続けます」
調査員は十分な車間距離を保ちながら、慎重に追尾を続けた。
到着したのは、郊外の観光施設。二人は施設内を楽しそうに回り、手を繋いで写真を撮り合っていた。ご主人が女性の肩に腕を回す様子も確認できた。完全にデートだった。
昼頃に施設を退館すると、コンビニに立ち寄った。二人は一緒に店内を回り、食品や酒類、スナック菓子などを購入。レジで支払いをするご主人の横で、女性は楽しそうに笑っていた。

そして、そのままラブホテルへ直行した。
調査員から連絡が入った瞬間、すべてが確定した。二人がホテルに入る瞬間、顔、服装、時刻、ホテル名——すべてが明確に記録された。昼の12時過ぎだった。

6時間後、18時過ぎ。二人はホテルから出てきた。長時間の滞在。これは完全に不貞行為の証拠だ。二人とも、入る時とは違う服装に着替えていた。
ご主人は女性を自宅まで送り届け、マンション前で再び長い抱擁。その後、自分も帰宅。20時、すべての調査を終了した。

【報告とその後】
3日間の調査結果を報告書にまとめ、依頼者にお渡しした。火曜日のデート、日曜日のラブホテル——裁判でも十分に使える決定的な証拠だった。
報告書には、時系列ですべての行動が記録され、写真も鮮明に顔が映っていた。依頼者は報告書をじっくりと見つめ、時折涙を拭いながら、やがてこう言った。

「やっぱり…本当だったんですね。でも、証拠があって良かったです」
依頼者は複雑な表情を浮かべながらも、こう続けた。

「今すぐ離婚するつもりはありません。でも、夫にはきちんと話し合いたい。そして、もう二度とこんなことをしないと約束してもらいたいんです」

【相談者】   

40代男性(自営業)

【依頼内容】

浮気調査

【調査結果】

「妻が浮気をしている」他社で失敗、妻にバレた後の再調査

「実は、以前にも探偵に頼んだことがあるんです」
面談の冒頭、依頼者はそう切り出した。そして続けた言葉に、私は思わず身を乗り出した。
「でも、妻に調査員がバレてしまって…それから妻の警戒心が異常に高くなってしまったんです」

これは難しい案件になる。そう直感した。

話を聞くと、数ヶ月前、奥様の携帯メールから会社の同僚男性との浮気が発覚。依頼者はすぐに大手探偵社に依頼したが、尾行中に調査員が奥様に気づかれてしまった。
「妻が突然振り返って、調査員と目が合ったそうなんです。それ以来、妻は常に後ろを確認するようになって…」
それ以来、奥様は常に周囲を警戒し、後ろを振り返ったり、わざと遠回りしたり、コンビニに入って背後を確認したり、明らかに尾行を意識した行動を取るようになったという。

「離婚は考えていません。証拠を掴んで、妻と相手男性を別れさせて、もう一度やり直したいんです」
依頼者の目には、諦めではなく、強い決意が宿っていた。妻を愛しているからこそ、真実を知りたい。そして、もう一度信頼関係を築きたい。
「分かりました。警戒心の高い対象者こそ、私たちの腕の見せ所です」
私は調査計画を練り始めた。警戒心が高い対象者には、通常の尾行では不十分だ。車両を2台使用し、距離を取りながら交互に追尾する、そして男性の車両を事前に割り出す「車両割出し調査」が必要になる。

【車両割出し調査】
まず、浮気相手の男性の車両を特定する必要があった。奥様の勤務先周辺で、3時間かけて張り込みと聞き込みを実施。
同僚から聞いた情報と、駐車場の車両をチェックした結果、男性の車両を特定することに成功した。ナンバー、車種、色
すべてを記録し、GPS追跡の準備を整えた。

【調査当日】
調査当日の朝、依頼者から連絡が入った。
「妻が今、一人で車で出かけました」
すぐに調査員2名を車両2台で現場に急行させた。奥様の車を発見し、十分な距離を保ちながら追尾を開始。
奥様は、何度も後ろを振り返り、バックミラーを確認していた。明らかに警戒している。交差点で急に曲がったり、わざとゆっくり走ったり、尾行を撒こうとする動きも見られた。
調査員Aが前方、調査員Bが後方と、車両の位置を入れ替えながら、気づかれないように追った。
まず向かったのは、近くのコンビニ。奥様はスポーツ飲料や軽食、ガムなどを購入。駐車場に戻る前に、周囲をぐるりと見回していた。

その時、調査員Aから無線が入った。
「こちらA。男性の車両が接近中。対象者の位置に向かっている模様」
GPSで男性の車両の動きを追跡していたが、確かに奥様がいる場所に近づいてきていた。これは、待ち合わせの可能性が高い。緊張が走った。
コンビニを出た奥様は、再び車で移動を開始。向かった先は、人通りがほとんどない山道。そして、ダム専用の駐車場だった。

「駐車場に入ると怪しまれる。徒歩で近づく」
調査員たちは車を離れた場所に停め、茂みに身を潜めながら撮影ポジションを確保した。望遠レンズ越しに、駐車場の様子を注視した。
駐車場には、すでに男性の車が停まっていた。奥様は自分の車を降りると、周囲を警戒するようにゆっくりと見回した後、男性の車の助手席に乗り込んだ。
車内で二人は笑顔で何かを話している様子が見えた。その後、男性の車は発進した。
「追います」
調査員たちは再び車両に戻り、十分な距離を保ちながら追尾を再開。警戒心の高い奥様に気づかれないよう、車両を交互に前方に出す「リレー尾行」で対応した。
男性の車が向かった先は、郊外のラブホテルだった。

二人がホテルに入る瞬間、顔がはっきりと映った決定的な証拠を撮影。時刻は午後1時。車両ナンバー、ホテル名、すべてが記録された。
私はすぐに依頼者に途中経過を報告した。
「ご主人、今、奥様と男性がホテルに入りました。これから約3時間、待機して出てくるところも撮影します」
電話の向こうで、依頼者は長い沈黙の後、静かに言った。

「…そうですか。お願いします」
約3時間後、16時過ぎ。二人がホテルから出てきた。男性は奥様を待ち合わせ場所の駐車場まで送り、車内で長い抱擁をした後、別れた。
奥様は自宅へ、男性は職場へ向かったのを確認し、行動調査を終了。

【報告】
調査終了から2日後、依頼者に報告書、写真、ビデオをお渡しした。
「これが、奥様が男性の車に乗り込む瞬間。そしてこれが、ホテルに入る瞬間。二人の顔がはっきり映っています」

報告書には、時系列でのすべての行動、写真、ビデオが記録されていた。裁判でも十分に使える完璧な証拠だった。
依頼者はしばらく報告書を見つめていたが、やがてこう言った。

「ショックですが…でも、これだけの証拠があれば、妻と話し合えます。そして相手の男性にも、きっぱりと別れてもらいます」
私はアフターサポートについて説明した。
「今後、奥様や相手男性との話し合い、慰謝料請求、誓約書の作成など、必要なサポートはすべて行います。弁護士の紹介も可能です」

依頼者は深く頷き、こう言った。
「前の探偵社では、証拠も取れずバレただけでした。でも、今回はきちんと証拠が取れて、本当に感謝しています」

【その後】
後日、依頼者から連絡があった。証拠を突きつけて妻と話し合い、妻は浮気を認めて謝罪。相手男性には内容証明で接触禁止を通告し、関係を断ち切ることに成功したという。
「妻とやり直すことにしました。これからは夫婦でやり直します。本当にありがとうございました」
依頼者の声は、以前よりもずっと明るかった。

【相談者】   

50代女性(専業主婦)

【依頼内容】

浮気調査

【調査結果】

「夫が毎週『ゴルフ』と言って出かける」休日の行動を追った結果

「最近、夫は毎週日曜日『ゴルフ』と言って朝から出かけるんです。でも、最近帰りが遅すぎるような気がして…」
面談室で依頼者は、困惑した表情でそう話し始めた。結婚28年、お子さんは二人とも独立し、現在は夫婦二人暮らし。長年連れ添った夫を疑うことへの罪悪感と、拭いきれない違和感との間で揺れているようだった。

「ゴルフ自体は昔からの趣味なので、疑う理由なんてなかったんです。でも、この1年くらい、様子が変わってきた気がして」
以前は夕方には帰宅していたのに、最近は20時、21時になることも珍しくない。
「打ち上げで飲んでた」と言うが、28年の結婚生活で培った直感が、何かがおかしいと告げている。

「先日、夫のゴルフバッグを整理していたら、コンペの景品らしきタオルが入っていたんです。でも、そのゴルフ場、夫が普段行く場所とは全然違う方向にあるんですよね…」
決定的だったのは、先月のこと。日曜日の昼過ぎ、買い物に出かけた依頼者は、偶然、夫の車が市内のラブホテル街に入っていくのを目撃してしまった。

「見間違いだと思いたかった。でも、あのナンバー、間違いなく夫の車でした。怖くてその場から逃げるように帰りました。夫には何も言えなかった…」

依頼者の手は小さく震えていた。
「子供たちも独立して、これから夫婦二人で穏やかに暮らしていくつもりでした。離婚するつもりは…今のところありません。でも、真実を知らないまま、このモヤモヤを抱えて生きていくのは耐えられない。それに、もし本当に浮気しているなら、証拠だけは押さえておきたいんです」

私は依頼者の話を聞きながら、調査方針を組み立てた。毎週日曜日に行動パターンがあるなら、調査のタイミングは明確だ。
「今度の日曜日、朝からご主人を追尾します。ゴルフが本当なのか、それとも…。真実をお伝えします」

【調査日・日曜日】
6時30分、ご主人の自宅前で調査を開始。
7時、ご主人がゴルフバッグを車に積み込み、出発。一見、いつものゴルフに行く姿だ。私は十分な車間距離を保ちながら追尾を開始した。
高速道路に乗り、郊外へ向かう。確かにゴルフ場がある方向だ。

やはり、思い過ごしだったのか?
しかし、ゴルフ場の手前のインターチェンジで、ご主人の車は高速を降りた。そして、ゴルフ場とは反対方向へ進み始めた。
「コースを外れました。追尾を続けます」

車は住宅街へ入り、あるマンションの駐車場に停まった。ご主人は車を降り、ゴルフウェア姿のまま、マンションのエントランスへ向かった。オートロックを通過する際、慣れた手つきで暗証番号を入力していた。
この部屋の番号を、知っている。

30分後、ご主人は女性と一緒に出てきた。50代前半と思われる、上品な雰囲気の女性。二人は笑顔で会話しながら、ご主人の車に乗り込んだ。
そこから二人が向かったのは、予想外の場所だった。本当にゴルフ場だったのだ。

「ゴルフ場に入りました。二人でプレーするようです」
これは厄介だ。ゴルフは4〜5時間かかる。私は駐車場で待機しながら、報告を整理した。

14時過ぎ、二人はゴルフ場から出てきた。車に乗り込み、発進。向かった先は、近くの温泉施設だった。二人は手を繋いで施設内へ入っていった。
16時、施設を出た二人は、そのまま市内方面へ戻り始めた。しかし、女性のマンションには戻らなかった。
車が停まったのは、依頼者が目撃したあのラブホテル街だった。

17時20分、二人は自然な様子でラブホテルに入っていった。ご主人はフロントで手慣れた様子で手続きをしている。初めてではない、そう感じさせる動きだった。
入室を確認し、私はホテル周辺で待機を続けた。バイク班とも連携し、複数のアングルから撮影できる態勢を整えた。

20時10分、約3時間後。二人はホテルから出てきた。駐車場で、ご主人は女性を抱きしめ、名残惜しそうにキスをした。その様子をすべて記録した。
女性をマンションまで送り届けた後、ご主人は帰路についた。自宅に到着したのは21時過ぎ。おそらく「打ち上げで飲んでた」といういつもの言い訳を使うのだろう。

【追加調査・2週目】
常習性を立証するため、翌週も調査を実施した。
結果は同じだった。朝、女性をピックアップし、二人でゴルフ。その後、温泉施設、そしてラブホテル。完全にパターン化された行動だった。
さらに、女性の身元調査も実施。女性は5年前に離婚した独身で、ご主人とは趣味のゴルフサークルで知り合ったことが判明した。交際期間は少なくとも1年以上と推測された。

【報告とその後】
2週間の調査結果を報告書にまとめた。合計256ページ。ゴルフ場でのツーショット、温泉施設への入館、ラブホテルの入退室、駐車場での抱擁とキス。
すべてが時系列で記録されていた。動画SDカードは8枚。

報告書を受け取った依頼者は、長い時間、無言で写真を見つめていた。
「…やっぱり、そうだったんですね」
声は震えていたが、どこか覚悟を決めたような落ち着きもあった。

「ゴルフが趣味だと思っていたのに、相手の女性と二人でプレーしていたなんて。この1年、私は何も知らずに送り出していたんですね…」
依頼者は今、すぐに離婚するかどうかは決めかねているという。しかし、証拠を手にしたことで、少なくとも「モヤモヤ」からは解放された。

「真実を知れて良かったです。これからどうするかは、ゆっくり考えます。でも、もし夫が『離婚したい』と言ってきても、この証拠があれば、私は弱い立場にはならない。それだけで、今は十分です」

数ヶ月後、依頼者から連絡があった。
「あの後、証拠を見せて話し合いました。夫は最初否定しましたが、写真を見せた瞬間、黙り込みました。結局、夫は女性と別れると約束し、誓約書を書かせました。今は夫婦でやり直す努力をしています。証拠があったからこそ、対等な立場で話し合えました。本当にありがとうございました」

【相談者】   

30代男性(会社員)

【依頼内容】

浮気調査

【調査結果】

「妻が同僚と怪しい」職場不倫の証拠を掴んだ夫の決断

「妻が会社の同僚と浮気しているかもしれません」 面談室に現れた依頼者は、疲れ切った表情でそう言った。結婚5年目、3歳になる娘さんがいる。共働きで、奥様も正社員として働いている。
「証拠はないんです。でも、最近の妻の様子が明らかにおかしい。帰りが遅くなったし、休日も『同僚と会う』と言って出かけることが増えた。スマホも絶対に見せなくなった」

きっかけは、2ヶ月前。会社の飲み会から帰ってきた奥様の様子が、いつもと違った。妙に上機嫌で、スマホを見ながらクスクス笑っている。気になって「誰?」と聞くと、「同僚」とだけ答え、それ以上は教えてくれなかった。
「その『同僚』が気になって…妻の会社の人間関係を調べてみたら、最近異動してきた男性社員と急に仲が良くなったらしいんです。妻の親友から、それとなく聞き出しました」

依頼者の声には、怒りと悲しみが入り混じっていた。
「正直、離婚も考えています。でも、娘のことが…。浮気している妻には絶対に親権を渡したくない。だから、証拠が必要なんです。確実な証拠が」
私は依頼者の話を丁寧に聞いた。奥様の行動パターン、「同僚と会う」と言う日の傾向、帰宅時間の変化。情報を整理すると、木曜日と日曜日に怪しい行動が集中していることが分かった。

しかし、職場不倫には特有の難しさがある。二人は会社で毎日顔を合わせているため、プライベートでの接触は慎重になりやすい。「ただの同僚」という言い訳も通りやすい。だからこそ、言い逃れできない決定的な証拠が必要だった。
「職場不倫は警戒度が高いケースが多いです。焦らず、確実に証拠を押さえていきましょう」

【1日目・木曜日の夜】
18時、奥様の勤務先近くで調査を開始。会社は郊外のオフィスビルにある。19時、奥様が退社。一人で駅に向かい、電車に乗った。自宅方向ではなく、市内中心部へ向かう路線だ。
繁華街の駅で下車した奥様は、商業施設の前で立ち止まった。スマホを確認し、誰かを待っている様子。10分後、スーツ姿の男性が現れた。30代半ば、背が高く、爽やかな印象。奥様は笑顔で手を振り、男性に駆け寄った。二人は自然な様子で腕を組み、商業施設内へ入っていった。

これが「同僚」か。
二人はレストランで食事をした後、施設内を歩き回った。洋服店で奥様が試着する間、男性は嬉しそうに待っている。完全にカップルのデートだ。

21時過ぎ、二人は施設を出て、近くのホテル街へ向かった。
「まさか…」
しかし、二人は手前で立ち止まり、長い抱擁をした後、別々の方向へ歩いていった。この日は、それ以上の進展はなかった。
職場不倫の典型的なパターンだ。平日は「軽いデート」で、本番は休日に持ち越す。私は日曜日の調査に備えることにした。

【2日目・日曜日】
10時、依頼者から連絡が入った。
「妻が『高校時代の友人と会う』と言って、出かけました」
奥様は自家用車で外出したという。私はすぐに追尾を開始した。バイク機動班も待機させている。
奥様の車は、市内を抜け、郊外へ向かった。途中、コンビニに立ち寄り、車内で待機。20分後、別の車が隣に停まった。木曜日の男性だ。

奥様は自分の車を降り、男性の車に乗り込んだ。男性は嬉しそうに奥様を迎え、二人は何かを話しながら発進した。
「車両乗り換え確認。追尾を続けます」
男性の車は高速道路に入り、隣県方面へ向かった。追尾には細心の注意が必要だ。バイク機動班と連携を取りながら、慎重に距離を保った。

到着したのは、温泉地の旅館だった。二人は車を降り、手を繋いで旅館へ入っていった。フロントでチェックインする様子を確認。完全に「お泊まりデート」だ。
夕方、旅館の周辺を散策する二人を撮影。浴衣姿で腕を組み、まるで新婚旅行のようだった。

翌朝、10時頃に二人は旅館を出てきた。車に乗り込む前、男性は奥様を抱きしめ、額にキスをした。その様子もすべて記録した。
帰路、男性は奥様を最初のコンビニまで送り届け、奥様は自分の車に乗り換えて帰宅した。「友人と会っていた」という嘘を守るための行動だろう。

【追加調査・相手方の特定】
依頼者の希望で、男性の身元調査も実施した。氏名、住所、勤務先——すべてを特定。驚いたことに、男性には妻と幼い子供がいた。既婚者同士のダブル不倫だった。

【報告とその後】
 報告書は320ページ。旅館の宿泊、デートの様子、抱擁やキスの場面——すべてが鮮明な写真と動画で記録されていた。相手方男性の詳細情報も含めた、完璧な証拠集だった。
依頼者は報告書を見ながら、静かに涙を流した。

「やっぱり…本当だったんですね。でも、これで戦えます。娘は絶対に守ります」
後日、依頼者から報告があった。弁護士を立てて離婚協議を進めた結果、親権は依頼者が獲得。奥様と相手方男性の双方に慰謝料を請求し、満額に近い金額で示談が成立したという。

「証拠があったから、すべてがスムーズに進みました。相手方の男性も、自分の家庭があるので、裁判は避けたかったようです。あの報告書の厚さを見た瞬間、相手方の弁護士の顔色が変わったのを覚えています」

【相談者】   

40代女性(パート勤務)

【依頼内容】

浮気調査

【調査結果】

「夫のスマホに知らないアプリが…」出会い系アプリから始まった不倫

「夫のスマホに、見慣れないアプリがあったんです…」
面談室で依頼者は、小さな声でそう切り出した。結婚15年、中学生と小学生の二人のお子さんがいる。夫は真面目な会社員で、浮気とは無縁だと信じていたという。

きっかけは些細なことだった。充電中の夫のスマホに通知が届き、何気なく画面を見たとき、見覚えのないアイコンが目に入った。気になって調べてみると、それはマッチングアプリだった。

「最初は何かの間違いだと思いました。でも、それから夫の行動を思い返すと…」
確かに、ここ数ヶ月で残業が増えた。休日に「ちょっと出かける」と言って、数時間戻らないことも。スマホを肌身離さず持ち歩くようになり、お風呂にまで持っていく。

「問い詰めたい気持ちもあります。でも、証拠もなく聞いても『仕事だ』『友達だ』と言われたら終わりですよね。子供たちのこともあるし、感情的になる前に、まず事実を知りたいんです」
依頼者の目には、怒りよりも深い悲しみが滲んでいた。

私は丁寧にヒアリングを進めた。ご主人が「残業」と言う曜日、「出かける」と言う時間帯。スマホを気にする頻度が高い日。情報を整理していくと、水曜日の夜と土曜日の午後に行動パターンの偏りが見えてきた。

「まずは2日間、集中的に調査しましょう。出会い系アプリ経由の場合、相手が複数いる可能性もあります。慎重に進めていきます」

【1日目・水曜日の夜】
18時、ご主人の勤務先近くで調査を開始。会社は市内中心部にあり、人通りも車通りも多いエリアだ。
19時30分、ご主人が会社を出てきた。スーツ姿のまま、駅に向かうかと思いきや、反対方向へ歩き始めた。私は距離を保ちながら追尾を続けた。

向かった先は、繁華街の居酒屋。店の前で立ち止まり、スマホを確認している。誰かを待っている様子だ。
5分後、20代後半と思われる女性が現れた。ご主人は笑顔で手を挙げ、二人は自然な様子で店内へ入っていった。

店内の様子を外から確認すると、二人は向かい合って座り、楽しそうに会話している。時折、ご主人が女性の手に触れる仕草も見られた。明らかに初対面ではない親密さだった。

21時過ぎ、二人は店を出た。そのまま繁華街を歩き、女性の手を自然に握った。私はバイク機動班と連携を取りながら、追尾を続けた。
二人が向かったのは、駅近くのビジネスホテル。

「ホテルに入りました」
二人は堂々とフロントでチェックイン手続きをしている。顔、服装、時刻——すべてを記録した。22時15分だった。
翌朝、6時30分。二人はホテルから出てきた。女性とは駅前で別れ、ご主人はそのまま出勤した。おそらく会社には「早朝出勤」とでも言うのだろう。

【2日目・土曜日の午後】
13時、自宅近くで張り込みを開始。
「ジム行ってくる」
そう言って家を出たご主人を追尾。しかし、向かった先はジムではなかった。車で30分ほど走り、郊外のショッピングモールへ。

駐車場で待っていると、別の車から女性が降りてきた。水曜日の女性とは別人だ。30代前半、カジュアルな服装。ご主人は笑顔で彼女を迎え、二人は腕を組んでモール内へ入っていった。

「相手が違います。別の女性です」
私は依頼者に中間報告を入れた。出会い系アプリ経由の不倫は、複数の相手と同時進行しているケースが少なくない。

二人はモール内のカフェで1時間ほど過ごした後、ご主人の車に乗り込んだ。向かった先は、郊外のラブホテル。入室時刻は15時40分。
3時間後、18時50分に二人は退室。ご主人は女性を車で送り届けた後、19時30分に帰宅した。「ジム」は2時間弱で終わらないはずだが、依頼者には「混んでて待った」とでも言ったのだろう。

【追加調査・翌週水曜日】
依頼者と相談の上、もう1日調査を追加することにした。「常習的な不貞」を立証するためだ。
この日もご主人は19時過ぎに会社を出た。向かった先は、1回目とは別の居酒屋。待っていたのは、また別の女性だった。20代半ば、派手めの服装。

「3人目です」
報告を受けた依頼者は、電話口で絶句していた。

二人は食事の後、近くのカラオケボックスへ。2時間後に出てきた時、女性はご主人に寄りかかるようにして歩いていた。
この日はそのまま解散した。

【報告とその後】
合計で7日間の調査で、3人の女性との不貞行為を確認した。すべてマッチングアプリで知り合った相手だった。

報告書は380ページ。写真は鮮明で、すべての女性の顔、行動、ホテルの入退室時刻が詳細に記録されている。言い逃れができない、圧倒的な証拠量だった。

依頼者は報告書を受け取り、長い沈黙の後、こう言った。

「3人もいたなんて…信じられません。でも、これで覚悟が決まりました」
後日、依頼者から連絡があった。証拠を突きつけたところ、ご主人は言い逃れができず、すべてを認めたという。現在、離婚に向けた協議を進めており、慰謝料と養育費についても有利な条件で話が進んでいるとのことだった。

「複数の相手がいたことが、かえって交渉では有利に働きました。あの時、感情的にならず、先に証拠を押さえておいて本当に良かったです」

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